過去に行った実証実験について

ハナセルは、株式会社ロボキュアで開発された ActVoiceforPepperの中身をタブレットで動かしているサービスです。
※弊社イントロムは、2019年3月にロボキュアより事業譲渡を受けました。

実験手法

2015年12月より、千葉大学の共同研究の元、千葉県君津中央病院にてハナセルと同様の機能を持った人型ロボット「Pepper」を活用した実証実験を行いました。(実験では、日常的に発語が困難な方4名にご協力をいただきました。)以下のように期間をわけ、発語レベルが向上するかを調査しました。

①ベースライン期
絵カード100枚について3回呼称検査を実施し、正答率が等しくなるように20枚ずつA訓練語とB非訓練語を抽出する。
②訓練期
Aについて、Pepperと30分程度の呼称訓練を行った後、別室でAの呼称検査を行う訓練期は第1期、第2期に分け、 それぞれ1ヶ月4セッション行う。各訓練期の開始時、終了時には、Bについて呼称検査を行う。
③訓練休止期
第1、第2訓練期の間に、1ヶ月間の訓練休止期を設ける。

結果

個人ごとの結果は以下のグラフに示す通りです。短期間ではありますが、実験を行った全ての利用者において発語能力に改善がみられました。

T.Yさん   40歳代 ♂  中等度運動型失語+構音障害


I.Yさん   60歳代 ♀  中等度運動型失語+発語失行


T.Sさん  70歳代 ♀ 重度混合型失語+発語失行


H.Jさん  70歳代 ♂  重度運動型失語+発語失行